NET COPORATION

昨年よりソレノイドや低周波治療器を利用した体感器によるゴト事犯が増加しており、当初は図柄抽選に使用する乱数の更新速度の比較的遅い機種が狙われ、ゴトのターゲットとされておりました。

しかしながら、弊社が得た情報によりますと、ここ数ヶ月の間にゴト集団によるゴト器具がさらに大胆かつ悪質化され、これまでよりも乱数更新速度の速い機種に対する、手を介在させずに機械でスタートレバーを自動操作するソレノイドによるゴト器具や低周波治療器を利用して体感器と同調したリズムで筋肉を動かすことでスタートレバーを叩くゴト器具が出回り始めているとのことです。

周知の通り、ソレノイドや低周波治療器等を利用した体感器によるゴト行為（乱数更新速度の速い機種対応型の手を介在させない場合は疑うまでもなく、機械を誤作動させたメダルの窃取行為に該当）は、既に今年３月に宇都宮地裁で有罪判決があったように歴とした窃盗罪という犯罪行為であります。以後、東京地裁、さいたま地裁においても同様の判例が出ております。

また、今年５月には体感器等のゴト器具の所持や使用の禁止を事前に遊技客に告知することにより、ゴト器具を所持してホールに入店した者が建造物侵入罪の容疑で逮捕に至る事例もございます。

このようにこれらの器具を使用したゴト行為並びにゴト器具を所持した者に対して、犯罪行為として厳正な態度で取り締まることが可能になってきております。

この乱数更新速度の速い機種に対応したゴト器具については、現在ホールに設置されているより多くの機種にも対応する器具と考えられ、弊社製機種『賞金首』も含まれるものであります。

『賞金首』については、ごく最近複数の店舗から、この悪質かつ大胆なゴト行為ではないかとの報告がございましたので、念のためにホールにおける監視体制を厳重に強化していただきたく、ご連絡差し上げるところでございます。

『賞金首』はホール設置台数が多く、『ベル』の内部当選確率が高いことから、『ベル』を狙ったゴト事犯であると考えられますが、現在のところ正確な確認がとれておりません。

なお、『ビリー・ザ・ビッグ（型式名：デンセツノショウキンクビS）』等のその他の弊社製機種につきましては、弊社で検証を行った結果、理論上では可能ですが、現状ではゴト行為が非常に困難（ボーナスを直撃して狙う等の行為はほぼ不可能）な上にその効果が高くないことから、実際上はゴトの対象となりにくいものと考えられます。

弊社といたしましては、日遊協発行の広報誌「NICHIYUKYO7月号」の特集「体感器ゴトを許すな！」の冒頭部分に掲載された内容と全く同じ認識を持っており、公平・公正な娯楽を提供することを使命とするパチンコ・パチスロ業界全体にとって絶対に許し難い由々しき問題であると考えております。

「特定のパチスロ機を狙い、体感器にソレノイドや低周波治療器を組み合わせ、不正にメダルを取得する被害が急増している。はじめは、少数のゴト師の仕業と思われていたものが、インターネットや口コミを通じてまたたく間に広がり、素人客も巻き込んでの不正行為に発展する兆しが出ている。放っておけば、無法、無秩序はさらに拡大しかねない危険をはらんでいる。ただ、ここへきて体感器による不正なメダル取得は『窃盗罪』にあたるとの司法判断が下され、警察当局も厳正な取り締まりに乗り出した。これを機に、ホール側も、不正は許さないという断固たる態度で結束する必要があろう-。」

（NICHIYUKYO7月号　特集「体感器ゴトを許すな！」冒頭部分より抜粋）

現状においては各ホール様の厳重な監視体制の強化をお願いするところでありますが、弊社ではこの現状を憂慮し、このようなゴト行為を未然に防ぐ新しい乱数生成方式を採用した対策機種を既に開発、保通協へ申請中でございます。

また、現状既にホールに設置されている弊社機種につきましても、ゴト防止対策部品への変更が可能であるかを各都道府県公安委員会に上申する予定にしております。これにつきましては関係当局の判断が決定次第、ご連絡申し上げます。

さらに、関係当局の判断を待たずに早急に実施可能な対応策が必要でもありますので、ゴト対策機種の保通協への申請及び対策部品への変更についての関係当局への上申以外に、弊社では以下のような対応策を検討しております。

（1）． ゴト防止のための店内告知用POP（警告文）の配布
（2）． 弊社Webサイトでの本件に対する対策を含めた情報のお取引先各位への早急なリリース

店内告知用POPの配布方法及び時期につきましては、まずは弊社Webサイトにてそのデータをダウンロードできるようにし、その後POPが完成次第、各ホールへ発送の予定です。

ゴト情報につきましては、弊社にて情報収集及び取りまとめを行い、有用と思われる情報を弊社Webサイト（http://www.net-fun.co.jp/）に掲載していく予定です。

なお、弊社機種にて被害に遭われた（または被害に遭ったと思われる）事例が発生した場合は、お手数ですがこちらまたは担当営業室までご連絡いただきますようお願い申し上げます。

最後に重ねてではございますが、お取引先各位におかれましては監視体制を強化し、十分にご警戒いただきますようお願い申し上げます。